昨日も、今日も、明日も展示会の準備に明け暮れ、週1回の畑作業であっという間に毎日が過ぎていきます。染めたり、作ったり、新作のアイデアがこの期に及んでおりてきたり、作り直したり、悩みすぎて手が止まったり、こんなに真剣になっている自分を見るのは久しぶりです。そして、過去にないほど、目の下にクマができております。
先日、NHKで放送していた「餅ばあちゃんがおしえてくれたこと」の中で、ミサオさんの言葉が心に残りました。「仕事が仕事をおしえてくれる」。まさに今、それを実感中です。そして気持ちが少し弱ってくると、ねむの木学園の宮城まりこさんの言葉「やさしくね、やさしくね、やさしいことはつよいのよ」が急に脳内を駆けめぐります。
さて、展示会では展示だけするものを何点か用意しています。昨年、小田原江之浦にオープンしたホテル「リトリート 凛門」様の暖簾やタペストリーのお仕事をさせていただきました。それがきっかけで、布の可能性を再確認しました。日々の暮らしに、植物で染めた布をインテリアの一部として取り入れたら、もっと心地よい空間が作れるのではないかという思いが湧き上がってきたため、暖簾やタペストリーなどの制作にも力を注いでいこうと考えています。その第一段階として、今回の展示会では、暖簾の生地を何色かサンプルとして展示する予定です。大きな布を見ていただいて、イメージを膨らませていただけたらと思っています。
こちらの生地は、初めて特注で織ってもらいました。少しテクスチャーのある織りで、1枚でも雰囲気を出してくれる麻の生地です。麻の生地を染める理由は、やはり草木染めの色の発色が良いのと、毎日の暮らしにすっと馴染むからでしょうか。
展示会初日までに何色染められるか分かりませんが、展示期間中にも追加していけたらと思っています。展示初日はひなまつりということで、桃色の布をかける予定です。
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